ユナイテッド・コモンズ法律事務所弁護士藤田芳康です。

私は、現在、札幌弁護士会の紛争解決センター運営委員会に所属しております。

紛争解決センター（通称ADRと言います。）とは、裁判によらない紛争解決の手法の一つで、民事上のトラブルを柔軟な手続により、短時間に、合理的な費用で、公正で満足のいくように解決することを目的としています。

札幌弁護士会にも紛争解決センターがあるのですが、他の弁護士会でも紛争解決センターが設置されています。そんな様々な場所で運営されている紛争解決センターの運営委員が集まる、全国仲裁センター連絡協議会が今年９月２１日に群馬県高崎市にて開催され、私も行ってきました。

近年は、北海道の胆振東部地震など、日本各地で災害が起きています。この災害によって生じる民事上のトラブルを柔軟に解決するために、災害ADRが各地で立ち上がっております。札幌弁護士会の他にも熊本、福岡、広島、岡山、愛媛の各弁護士会で設置されております。同協議会では、各地の災害ADRの現状や、他の地域のADRの解決事例の報告がありました。

その土地の特有の問題であったり、人々の気質によって解決方法が変わったり、各地方の先生方や地元の方々との交流、高崎の名所や美味しいものがあることを知ることができ、大変貴重な経験をさせていただきました。